geek

PERM





   
パーマの歴史

パーマの歴史はとても古く、紀元前3,000年頃にまでさかのぼります。元々はエジプトやギリシャの女性たちの間で始まったと言われています。
その方法は、湿った土を毛髪に塗り丸い木の枝をロッド代わりにして、そのまま強い日差しをあてて乾燥させるというもの。天気の悪い日などは数日を要する事もあったようです。クレオパトラもこの方法でパーマをかけていたと言われています。 日本にパーマが最初に入ってきたのは明治時代。ところが封建的な世の中の流れにパーマは受け入れられず、あまり一般的に普及する事はなかったようです。
大正時代に入り、保守的な流れが薄れてくると、女性の立場や地位にも少し変革が現れはじめます。
その頃、アメリカからパーママシンが導入された事をきっかけに、パーマは「電気パーマ」や「電髪」と呼ばれ人気を集めます。これらのパーマは、熱により髪の毛を変質させるホットパーマ式でした。
  実際にパーマが商業的に取り入れられたのは、昭和初期頃で、その後休息に普及し始め一代ブームを巻き起こします。
 ところがこのホットパーマは、パーマ中の熱や、髪の傷みなどの理由から徐々に衰退していきます。その後、代わりに登場したのが、コールドパーマと呼ばれるパーマ液を利用した方法で、現在のパーマの主流となっています。

パーマはなぜかかるのでしょう?

パーマ液には第1剤と第2剤とがあり、まず第1剤パーマ液を使用して、毛髪の組織中、細胞のシスチン結合に科学作用を起こさせ、つながりを弱くさせます。イメージとしては、はしごの横木をゆがませはしごの骨格を柔軟な状態にするような感じでしょうか。
その後、自由な髪型にセッティングして、シスチン結合を復元させる作用がある第2剤パーマ液を使用し、再び結合させた状態で固定します。これがパーマの仕組みです。

デジタルパーマ(形状記憶パーマ)とは


技法としては、熱を出すロッドを巻き込んでパーマ液をかけるという熱+薬液の併用パターンです。熱を併用すると、髪の毛が乾いたときに元の形に戻ろうとする力が強まるのですね。ですから形状記憶パーマと呼ばれるわけです。「それとホットパーマとどう違うの?」と思いませんでしたか? 鋭い。実はやってることはホットパーマとほとんど変わりません。ただ器具が発達したおかげで重たい暑い長時間といったホットパーマのいやな部分を軽減してくれたわけです。ですから名称はデジタルパーマと変わっても、基本はホットパーマというわけです。とはいっても、こうしたホットパーマの問題点を克服した技術には素直に「ありがとう」といっておきましょう。


inserted by FC2 system